カナダ開催のF1のグランプリは、6月の初旬から中旬ごろに開催されるレースであり、世界的に有名なF1ドライバーと車、そしてチームがカナダのモントリオールに集結します。主に金曜日と土曜日でマシンの調子をみるフリー走行、そして予選があります。フリー走行と予選ではピット(マシンの入る車庫)の様子を楽しめるのも魅力です。F1のピット内は最先端のメンテナンス機器や解析マシンなどの精密機械があり、チームエンジニアやドライバーがくつろぐ姿も見られます。予選は速いものが勝つというサバイバルルールで、決勝の出走順が決まり大変重要となります。決勝は、第一コーナーあたりまででほぼ一列になるので、それまでに自分の位置を確保しておかなければいけません。接触してしまえばアウトです。後方のマシンほどクラッシュしやすくなることも頭に入れておきましょう。
F1カナダグランプリのサーキットについて
カナダで開催されるF1グランプリのサーキットは、カナダの国民的英雄のジル・ヴィルヌーブの名前からジル・ヴィルヌーブサーキットと名付けられており、セントローレンス川に浮かんでいる人工島のノートルダム島に作られたサーキットです。全長4361mで、コーナー数は13あり、サーキットを70周周回します。長いストレートと深く切れ込んだコーナーの組み合わせの典型的ストップ・アンド・ゴー型のサーキットで長いストレートでは最高速で駆け抜け、コーナーでのブレーキングを繰り返します。そのためブレーキへの負荷はグランプリの中でも最大でブレーキング時の安定性が必要となります。カナダグランプリのレースは荒れるレースが多く、ブレーキング時のスタビリティー、エンジンパワーが勝利のカギとなります。
カナダ開催のF1グランプリのレースの見どころ
カナダ開催のグランプリのサーキットには、まずジル・ヴィルヌーブを讃えるメッセージ「Salut Gilles」がスタートライン上にあります。13コーナーと14コーナー構成の最終シケインはF1サーキットでも最も難しいと言われており、歴代のF1王者たちも数多くクラッシュし「チャンピオンの壁」でありひとつの見どころです。公園内に作られたサーキットですので、コースの大部分にコンクリートの壁がコース間際に設置されており、少しでもミスをすると壁にクラッシュしてしまいます。そのためセーフティーカー導入される確率も非常に高く、セーフティーカーが導入されても対応できるような柔軟な戦略にする必要もあります。F1屈指の長いストレートでの超高速バトルとなるF1カナダグランプリの観戦を一度楽しんでみるのもいいでしょう。