1950年から始まったF1のグランプリですが、カナダでは1961年に初めて開催され、1978年から後はモントリオールにあるジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで行われています。モントリオールは、カナダの第二位の大都市であるため、宿泊施設や移動手段の確保がしやすいです。カナダは治安もよいので、F1レース以外にも観光を楽しむのに適しています。サーキットは、セントローレンス川の中州にあるノートルダム島にあります。地下鉄でモントリオールの中心地までアクセスできるため、とても便利です。しかし、モントリオールはフランス語圏ですので、個人で観光する場合は注意が必要です。公共施設や交通機関などでは英語併記されていますが、言語面で心配な場合は、銀地のガイドを手配することも検討しましょう。
カナダ開催のF1グランプリの特徴
F1のグランプリはヨーロッパで始まった自動車レースの最高峰であり、世界中を転戦して行われ、レースごとの順位によって与えられる点数で競います。開催国はヨーロッパが中心でしたが、徐々にアメリカでの開催も盛んになり、日本やアジア地域での開催も増え続けています。カナダのサーキットは、もとは、サーキット・イル・ノートルダムという名前でしたが、1982年に亡くなったジル・ヴィルヌーヴのカナダ人としての偉業を讃えて名称が変更されました。また、それまで肌寒い時期に行われていましたが、同年より春から夏の間に開催されるように変更されました。サーキットは、難易度の高いコースであるため、緊張感があり、見応えがあります。特に13コーナーと14コーナーの最終シケインは、F1サーキットの中でも最も難しい場所と恐れられており、チャンピオンの壁と呼ばれています。
カナダ開催のF1グランプリの魅力
カナダ開催のF1グランプリは、レース以外に観光も魅力的です。かつてオリンピックが開催されたモントリオールでは、セントローレンス川の中州をオリンピック会場として整備してノートルダム島という島にしました。サーキットは、この島の周回道路を使っており、島にはカジノもあります。モントリオールのあるケベック州は、フランス語のみを公用語としており、モントリオールの街並みはヨーロッパの雰囲気を感じられます。期間中、ダウンタウンでは店のウィンドウが自動車レースに関した飾りになりパーティーやフェスティバルが行われ、F1も展示されるなど盛り上がります。さらに、現在、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットは2019年のグランプリ開催に向けて大規模な改修工事を行っています。老朽化した施設を一新し、3階建ての建物を建設される予定です。レース観戦だけでなく、観光も楽しめるカナダでのF1グランプリはとても人気があります。